Keynote を PPTX にしたらフォントが変わった:送る前にできること
結論から:フォントが変わるのは、Keynote のスライドが Windows にないフォントを使っているからです。送る前に、どちらのパソコンにもあるフォントに置き換えましょう。以下、実際のスライドで手順を追います。
1. フォントが変わる理由
Keynote のスライドには、Helvetica Neue やヒラギノなど macOS に入っているフォントがよく使われます。PPTX に書き出してもフォント名は残りますが、Windows の PowerPoint はそのフォントを見つけられず、別のフォントで表示します。文字の幅が違うので、改行の位置も変わります。
2. 例にしたスライド
Keynote 15.3 の「ベーシックホワイト」テーマで 5 枚のスライドを作りました。テーマのフォントは Helvetica Neue です。.key ファイルを Dock にアップロードし、何も変えずに PowerPoint をダウンロードしました。この PowerPoint はすべてのテキストボックスで Helvetica Neue を指定し、フォントは埋め込まれていません。Helvetica Neue のない Windows パソコンでは、別のフォントで表示されます。

Keynote の元ファイル(.key)をダウンロードできます。変換結果は変換ページでスクリーンショットで示しています。
3. 置き換えられるフォントを確認する
Dock でスライドを開き、Home ▸ Find ▾ ▸ Replace Fonts… を選びます(Dock のエディタは英語表示です)。Replace の一覧には、Replace Fonts で置き換えられるフォントが並びます。この例では Helvetica Neue だけです。

4. どちらにもあるフォントに置き換える
With で Arial など Windows にもあるフォントを選び、Replace を押します。そのフォントを指定しているテキストは、スライド、レイアウト、マスター、ノート、表、SmartArt のどこでも、欧文もアジア言語もまとめて置き換わります。テーマの欧文フォントに従うテキストも置き換わります。元のフォントのまま残るのは次の 3 か所です。
- グラフの既定のテキスト:軸ラベル、凡例、データラベルが使います。グラフのタイトルなど、グラフに直接入力したテキストだけが置き換わります。
- テーマのフォントに従う日本語・中国語・韓国語のテキスト:テーマに従ったままで、テーマのフォントは変わりません。
- 独自のフォントを指定した行頭記号
中国語のテキストとグラフを含む 2 つ目のテスト用スライドを Dock で確認しました。タイトルの Helvetica Neue と PingFang TC は Arial と Microsoft JhengHei になり、グラフの軸ラベルとテーマに従う中国語は Helvetica Neue と PingFang TC のままでした。
例のスライドでもう一度 PowerPoint をダウンロードすると、すべてのテキストが Arial を指定していました。知っておきたい点が 2 つあります。
- テーマには Helvetica Neue が残ります。PowerPoint 自身のフォントの置換も同じです。テキストはもうテーマのフォントに従っていないので、このスライドには影響しません。
- Arial と Helvetica Neue は文字の幅が違うので、改行の位置が変わっていないか各スライドを確認してください。
5. PPTX をダウンロードし、Keynote も残す
整ったら PowerPoint ファイルをダウンロードして同僚に渡します。自分は Keynote で作業を続けるなら、.key ファイルもダウンロードしておきます。
PowerPoint のダウンロードは Dock のサーバーが作るため、Dock の「Download」メニューのフォント設定は適用されません。このファイルのフォントを変えるのは Replace Fonts の手順です。
よくある質問
Mac がなくても変換できますか?
できます。Dock はブラウザで .key ファイルを開くので、Windows や Linux でも使えます。
Keynote から PPTX に書き出すだけではだめですか?
書き出しはできます。ただ、ファイルには Mac のフォント名が残るので、どのフォントがないかは相手のパソコンで開くまでわかりません。